蛭田まい(以下蛭田):
いわき市の子育てにまつわる様々なお話を伺う「みんなでサポトーク」。10月のゲストをご紹介します。『子育て支援サークル ハートウォーミング』から、代表の渡邉敏子さん、渡部千恵子さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
お二人:
よろしくお願いします。
蛭田:
さて、先週は主にハートウォーミングさんの設立のきっかけですとか、活動内容についてお話伺いました。で、今日はその中からタッチケアサロンについて詳しく伺っていきたいと思います。まずは始まったきっかけを教えてください。
敏子さん:
はい。タッチケアサロンは、震災後、自由に外で遊べない子供たちが思う存分遊ぶ保養の目的と、 避難生活の中で親子がのびのびと遊んだり過ごしたりできるような場を作ることを目指して始まりました。
蛭田:
震災後すぐっていうと、とにかく家にいなさいとか、外に出ないで、とか、子供たちが外で遊びたいのを全て制限されちゃってましたよね。
敏子さん:
そうでしたよね。
蛭田:
すごくこう辛い中で、親御さんも多分もどかしい時期を過ごしてたと思うんですが、そんな中で、思う存分遊ばせてあげようっていう目的だったりとか、 いやもう、なんてありがたいものを作ってくださったんですかっていう気持ちで私もいっぱいなんですが。かなりの回数を重ねたっていうことで、 何回ぐらいやってらっしゃるんですか。
敏子さん:
9月18日のタッチケアサロンで、106回になったんですね。
蛭田:
重ねましたね。
敏子さん:
頑張りましたよ。
蛭田:
これからもちろん、200回、300回とね、続いていきますからね。
毎月バラエティに富んだいろんなプログラムで活動されているということです。最近ですと、絵本の読み聞かせですとか、 お琴の音楽会などがありましたね。内容ってどのように決めているんですか。千恵子さん、お願いします。
千恵子さん:
年度末に1年の活動を振り返って、その時に次の年の計画を立てています。講師に来ていただく方たちは、知り合いだったり、震災後に福島に関心を寄せてくれて交流ができた方だったりします。
参加してくれたママさんがヨガの先生だったこともあり、その方に講師をお願いしたりもしています。現在、大熊町の協力をいただいていまして、年に2回、町の保健師さんや栄養士さんによる 歯磨きや、それから栄養指導などをいただいています。
蛭田:
交流の中から生まれた出会いだったり、講師になっていただいたりっだったんですね。
これ。あと、大熊町の協力をいただいてっていうお話でしたけども、この繋がりって。
千恵子さん:
私たちが大熊町で震災まで暮らしていたっていうことで、町の方からも協力をもらっているところです。
蛭田:
じゃあ、心強い味方となってくださってるんですね。
で、この参加されるママさんたち、親御さんなんですが、どういった方が多いですか。
敏子さん:
はい、そうですね。私はいわきから大熊町に嫁いだんですね。それで、やっぱりいわきの、地元の知り合い とかもいらしゃるんで、知り合いのお孫さんたちが参加したいと。
あと、泉公民館のお近くに住んでる親子の方とか。あと、転勤でいわきに引っ越してきた方とかがいます。ラジオで案内してくださるから、聴いて参加して下さってる方もいらっしゃいますね。
蛭田:
耳に届いてくださってるの、私たちも嬉しいです。
敏子さん:
はい、私もとっても嬉しいです。
蛭田:
転勤でこっちに来たっていう方も参加してくださってるんですね。
敏子さん:
そうなんですね。どこからですか?って聞いたところ、香川県で。神奈川じゃなくて香川県っていう方もいらっしゃいました。すごい遠くから。
蛭田:
いや、多分心細いじゃないですか。知らない土地に来て。そんな中でこういった場所があるってね。心強いですね。
敏子さん:
あとはやっぱり大熊町からいわきに避難されてる方ですね。主な参加者は、幼稚園や保育園に通う前のお子さんと親御さんですけれども、夏休みや冬休みなどの時に、小学生や中学生、 今までタッチケアサロンに通ってたお子さんの参加がある時もあります。
蛭田:
成長が見れて嬉しいですね。
敏子さん:
とっても嬉しいです。高校生になってからも、ほんと彼氏とか連れてきてくれてもいいんだけど、なんてお話もしますね。
蛭田:
そうか。じゃ、あんまり年齢関係ないんですね。
敏子さん:
そうですね。演奏会やヨガなど、内容によっては60代70代の大人の方も参加します。デイサービスに行ってるよりも、こちらに来て子供たちを眺めてた方が楽しいとかって言ってくださって、通ってたおばあちゃんもいました。
蛭田:
嬉しいお言葉。
敏子さん:
そうですね。そういった方たちは子供さんたちと触れ合って元気をもらって、楽しんで帰っていってくださってます。
蛭田:
ほんとにいろんな年代の方々が、ここに通うことで楽しめているんだなっていうのが伝わってきました。
平日の昼間、どうしても1人になりがちなお母さん。多分ね、子育てしてると絶対あると思うんですよね、そういう瞬間って。外に出て、お子さんの遊び相手を探したりとか、 なんかいろんなきっかけになりそうな場所ですね。ハートウォーミングというこの場所は。
敏子さん:
そうなってくれると嬉しいですよね。
蛭田:
ちなみに、先月、その106回を迎えた先月の開催はどんな感じだったんでしょうか。千恵子さん、お願いします。
千恵子さん:
はい。 ハロウィンのランタン作りをしました。カボチャを使ってママたちが子供たちから離れて創作を楽しみました。
この間、子供たちはおもちゃで遊ばせようと思ってたんですけども、スプーンでかぼちゃの中身を作ったりしているのを見て、子供たちもそばに来てかぼちゃに触ったりして完成を楽しんでましたね。
蛭田:
そうなんですね。大人たちがこうさせようって思ったことと、意図しないことがやっぱり起きますね、現場では。子供たちの興味がまた可愛いですね。
実際の現場の様子を聞けると、これから参加したいなって思ってる方も行きやすいです。
千恵子さん:
そうですね。どんどん参加してもらえれば嬉しいです。はい。
蛭田:
そんなタッチケアサロンなんですが、今月10月ももちろん開催ということです。今月はミニ運動会ということで、赤ちゃんからでも参加できる簡単な種目を親子で体を動かしながら楽しむことができるそうですね。
日付など私の方から紹介させていただきます。日時は10月16日水曜日、午前9時30分から11時30分まで。場所は泉公民館1階の和室です。
参加費は500円で、事前にお申し込みが必要です。お申し込みとお問い合わせは、子育て支援サークルハートウォーミングの渡邉さんまでお願いします。電話番号は090-7935-1180です。
さあ、あっという間にお時間になりました。「みんなでサポトーク」。この時間は、『子育て支援サークル ハートウォーミング』の渡邉敏子さん、渡部千恵子さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
お二人:
ありがとうございました。
蛭田:
来週も色々なお話を伺います。どうぞお楽しみに。
<終わり>