蛭田まい(以下蛭田):
いわき市の子育てにまつわるさまざまなお話を伺うみんなでサポトーク。4月のゲストをご紹介します。いわき市 勿来・田人地区保健福祉センター 家庭相談員小松智子さんです。よろしくお願いいたします。
小松さん:
よろしくお願いします。
蛭田:
はい。先週はですね、「AERA」という雑誌のバックナンバーに掲載されている、不登校の状態のお子さんの親目線で書かれているっていう記事をご紹介いただきました。購入することもできるので、ぜひぜひ、気になった方はチェックしていただけたらと思うんですが、今日はどんなお話になりますか。
小松さん:
はい。実際に不登校の状態のお子さんを抱えたご家族の気持ち、ということで、今リアルに不登校の状態のお子さんを抱えてるお母さんの辛さとか、思いをちょっとお話できたらなと思います。あと、いわき市内にある不登校の状態の子の居場所とか、そういうのも合わせてご紹介できたらと思います。
蛭田:
お願いします。ということは、今実際にその子育てされている親御さんの声、リアルな声を聞いてきてくださったと。
小松さん:
そうですね。個人的に行くことも多いんですけれども。そんなにたくさんの方にお会いできてるわけではないんですけれども、お話ししてもらって構わないよって言ってくれた方のお声を届けたいなと思いまして。
蛭田:
ぜひお願いいたします。
小松さん:
はい。今、ちょっと不登校の状態のお子さんがいるお母さんの気持ち。複数の方に聞いたんですけど、一日のうち午前中が辛い。どうして?って聞いたら、午前中は学校に行かなくてはと親も子も思う。でもお子さんは行けない。その行けないのが辛いっていうことで、午前中が辛いのよっていう話がありました。どこかに行かなきゃいけないという予定と役割が欲しいっていうのも、すごくリアルにわかるなっていうことで、ちょっとご紹介させていただきました。
学校はどうしても、安否確認のために電話連絡が必要です。学校から電話かかってきて、「今日どうですか?」と聞かれるんですけど、それがとても辛い。行く行かない、どうする?っていう、その攻防戦の最中に電話が来ちゃって、お母さんの気持ちも逸れちゃう、本人も部屋に閉じこもっちゃうみたいなことがあったりすると。そのタイミングの電話が辛いんですって。ただ、学校側としては、どうしても安全を確認したいので。
蛭田:
そうですよね、やっぱちゃんと登校できてるかな、とかね。確認は必要ですからね。
小松さん:
ここがとても辛いっていう、難しいすれ違いというか。
お子さんが不登校の状態になると、その親御さんも孤立感をすごく持ってしまう。で、不登校の状態になると、運動会とか、体育祭とかの行事がとっても辛い。参加してないっていう状態が辛い。元気にを鞄を背負って登下校する子たちを見るのが辛い、っていう、それもとてもリアルなお気持ちなんだろうなと。
蛭田:
一つ一つの行事、運動会だったり、みんな盛り上がるイベントとか、登下校のわちゃわちゃしてる感じを見ても、なんか全てが辛いってなっちゃう。
小松さん:
その担任の先生や学校の先生が家庭訪問に来て下さる。「どんな感じですか?」って来ても、先生に来てもらってるのに会えない。とか、お子さんに対しては、本人が会いたくないのに先生が来てる、どうしようって辛い思いさせて、(親は)両方に向かって申し訳ないっていう声があって、そういう風に思うんだ、なんだか辛いなっていう風にすごく思ったところがあります。
蛭田:
でも、これがリアルな声ですもんね。
小松さん:
そうですね。だから、このリアルな辛さを、なんとか和らげるというか、前向きな方に向けていくには、いろんな場が必要なんだなと。学校じゃない場が必要なんじゃないかなという風に思って。
で、結構、いわきにも、SNSとかインスタとかあたってもらうと、不登校の子の居場所とか、10代の子の居場所とうたってる場所があるので、ぜひスマホでこう検索してもらって。何万円もかかるっていうところばかりではなく、とても安い値段とか無料とかで行けるところもありますし、。もちろん家庭相談に来てもらってもいいんですけど、相談まではいかないけど、居場所として、或いは他のお母さんと喋ってみたいなぐらいな気持ちでも、行けると思うので、ぜひぜひ、SNS見てもらったら。結構色々な場所が今上がってきてますので。
蛭田:
私も何度かinstagramで記事を拝見して、不登校の状態のお子さんを持つお母様たちが集える、イベントだったり、そういったスポット的なものも結構目にすることがありました。
instagramのいいところって、いいねとかフォローすると、同じような記事だったり、同じようなグループが出てくるんですよね。
小松さん:
そう、おすすめで、似たグループがどんどん出てくるので、いいかなって思ったところをちょっと尋ねてみるとか、お電話してみるとかしてもらえると、映像とか、動画とか、リアルにその雰囲気が分かるものが多いので、ぜひ、見ていただけたらと思います。
蛭田:
そうですね、とにかく、場所はあるんだよって、誰にでもあるんだよっていうのを、皆さんには、ほんと、知っていただきたいですね。
今、SNSが盛んな世の中なので、ぜひそこでね、居場所を、ここ行けそうだなっていうところを見つけていただいて。お子さんが行けたらもちろんいいですし、お母さんだけでもね、少しお話をしに行くっていうのもいいかもしれません。
今日ね、リアルなお話、数人に伺ったって小松さん言ってましたけども、そのお母様ってどんな感じでしたか。
小松さん:
明るい方もいらっしゃいますし、人に話せるようになってるっていうのは、ある程度気持ちが前向きになってる方だと思うんですけども。全然お子さんを連れて行けなくても、お母さんだけでも、お家の方だけでも、ちょっと1対1でお話できたりする場もあると思うので、ぜひそういうところを見つけてほしいです。誰かと繋がれるだけで気が楽になるってことあると思うので、
蛭田:
お話を紹介していいよって言ってくださったお母さん方にも、ほんとに私、感謝したいなと思います。
貴重なお話、今週もありがとうございました。もうあっという間にお時間になっちゃたので、今日はこの辺で失礼いたします。
みんなでサポトーク。今日は、いわき市 勿来・田人地区保健福祉センター 家庭相談員 小松智子さんにお越しいただきました。ありがとうございました。
小松さん:
ありがとうございました。
蛭田:
来週もいろいろなお話を伺います。どうぞお楽しみに。
<終わり>